※このページでは、虫などの生き物に関する表記があります。もしも苦手な方などは、読むときご注意下さい!!
虫刺されとは…虫(例:蚊、ブヨ、ダニ、ハチなど)が人間の皮膚(ひふ)を刺し、咬(か)み、または人間の血を吸うことにより皮膚などに痛み、かゆみ、赤み、腫れなどの症状が出ることです。
このページでは、虫に刺されたりした場合の応急処置の方法などについてご紹介いたします。
もしも虫に刺されたりした場合の応急処置
まず、刺されたりする可能性のある虫の種類についてご紹介いたします。
- 刺す虫→ハチ
- 血を吸う虫→蚊、ブヨ、アブ、ノミ、マダニ
- 咬む虫→ムカデ、クモ
これらの虫には、毒がある場合が多いので、もしも刺されたりしたら、決してそのままにはせず、なるべく早く病院などの医療機関に受診をするか、すぐに病院などに行けない場合は応急処置をします。
◎ハチに刺された場合
ハチに刺されると、痛みと腫れが起こり、ハチ毒に敏感な人は、たとえ一匹に刺されてもショック状態になったり、呼吸停止が起こり、最悪の場合死亡するケースがあります。
※太字部分の状態になることを、アナフィラキシーショックといいます。アナフィラキシーにつきましては、もしよろしければこちらのページをご参照下さい。→https://yoridokoro231.com/%e3%80%90%e3%82%a2%e3%83%8a%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%a9%e3%82%ad%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%80%91%e3%83%8f%e3%83%81%e3%81%ab%e5%88%ba%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%9f%e3%82%8a%e9%a3%9f%e3%81%b9%e7%89%a9%e3%81%aa/
(応急処置)
- ①もしもハチに刺された場合、毒針が皮膚に刺さったまま残る場合があり、もし毒針が残っていた場合は、根元から毛抜きで抜くか、刺さっている部分を払って毒針を落とすようにします。
- ※もし、毒針をつかむようにすると、毒針の中の毒が押し出されるようになり、それによって毒がさらに注入される可能性があるので、もし毒針を抜く場合は、なるべく毛抜きなどの道具を使うようにし、細心の注意が必要となります!!
- ②刺された部分に冷シップをします。
- ③アナフィラキシーが起こるおそれがあるので、たとえどのような種類であってもハチに刺されたと思ったら、なるべくすぐに病院などの医療機関で受診をしましょう!!もしくは、大げさと思うかもしれませんが、救急車を呼ぶことも推奨いたします。
◎蚊、ブヨ、アブ、ノミなど
これらの虫に関しては、よほどの強いウイルスなどを持っていなければ、ハチのような大きな被害はとくにありません。
症状としては、赤く腫れて痛みがありますが、何もしなければ約1週間くらいで治る場合が多いです。また、水田などに幼虫がいる場合があり、刺されることもあるので、もしも水田に素足で入る場合は注意が必要です!!
※仮にかゆみなどでかいたり、こすったりなどすると治る期間が延びる場合もあります。
かゆみなどの症状がつらい場合は、無理せず病院などで処方された薬や市販などで売られている虫刺され用の薬を使うようにしましょう。
(応急処置)
- ①もしも痛みや腫れがある場合は、水で冷やします。
- ※手でかいたりこすったりすると、化膿してしまうおそれがあるので要注意です!!
- ②もしも腫れがひどい場合は、病院などの医療機関で受診しましょう!
◎ムカデに咬まれた場合
ムカデの口には毒針の牙がついていて、咬まれると腫れて赤くなったり、かゆみや痛みなどの症状が出る場合があります。
ムカデはゴキブリやクモなどをえさとするため、外だけでなくゴキブリなどがいる家の中にも発生する場合があります。また、ムカデは夜行性なので、夜間に被害にあう可能性が高いです。暗い中、気づかずにムカデに触れてしまうケースもあり、ムカデは動くときカサカサなどと音がしやすいので、もしも起きているときなどにその音を感じ取ったら電気や懐中電灯などをつけるなどして確認をし、出来るようであれば駆除するようにしましょう!
(応急処置)
- ①まず咬まれた部分を強めにしぼりながら、なるべくきれいな水で流します。
- ②もし市販薬などで様子をみる場合は、かゆみを抑える成分が含まれているステロイド剤を塗ります。
- ※もし腫れやかゆみなどの症状が引かないようでしたら、皮膚科などの医療機関を受診しましょう!!
※また、ムカデに咬まれた後、もし倦怠感(だるさや疲れが強いと感じる状態)、失神、じんましん、発熱、冷や汗、吐き気、めまい、呼吸困難などの症状が出た場合は、ハチに刺されたときなどと同様に、アナフィラキシーショックのおそれがあるので、そのときはすぐに救急車を呼びましょう!!
◎クモに咬まれた場合
実はほとんどの種類のクモに毒があります。しかし、多くのクモの牙は短くもろいため、人間の皮膚に突き刺さることがありません。
ただ、クモの中でも、咬まれて重い症状を引き起こすクモが、クロゴケグモとドクイトグモの2種類だといわれています。ちなみに、クロゴケグモは日本国内のごく一部に生息している可能性があり、ドクイトグモは主に海外に生息しているため、日本国内では今のところ確認されていないようです。
(応急処置)
- ①咬まれた部分の傷口を、なるべくきれいな水で洗います。
- ②痛みを軽くするために咬まれた部分を氷で冷やします。(直接皮膚に氷を当てると、凍傷のおそれがあるため、例えばビニール袋やタオルなどの布でくるんでから当てて冷やすようにします!)
- ※もし腕や足を咬まれた場合は、咬まれた部分を台などに乗せて高く上げるようにします。(これは、咬まれた部分の腫れをより早く引かせるために行います。)
◎その他にも
刺されたりする場合以外にも、虫についた花粉や虫の表面にある鱗粉(りんぷん)、または虫をつぶしたときなどに体内から出る毒液による被害などもある場合があります。
(応急処置)
- ①水でよく洗い、被害のあった部分に冷シップをします。
- ※こちらも手でかいたりこすったりすると、化膿してしまうおそれがあるので要注意です!!
- ②もしも痛みがひどく、赤く腫れた場合は、病院などの医療機関で受診しましょう!
虫に対する予防策
- 害虫(人間、ペットなどの動物、農作物などに対して有害な虫のこと。例として、ハエ、蚊、ゴキブリ、ダニ、シロアリ、ハチなどが挙げられます。)がご自宅などの身近にいる場合、専門業者や市販の殺虫剤などを使って害虫駆除をします。
- ※ただし、ハチは刺激すると攻撃してくる可能性が非常に高いので、つぶしたり、ハチの巣をたたいたり、とにかく刺激するようなことはしないようにしましょう!!
- 長袖などの服を着るなどして肌を覆うようにします。
- ハチは黒いものを敵と思い攻撃する習性があるので、黒っぽい色の服は避けるようにし、頭は黒っぽい色以外の帽子や布を選ぶようにします。
- 匂いの強い化粧品や香水などは、虫を引き寄せる可能性があるため、虫が多そうな場所ではつけないようにしましょう!!
まとめ
このページでは、虫に刺されたりした場合の応急処置の方法などについてご紹介いたしました。
気温が上がると同時に、虫の活動が活発になり始め、ご自宅など身近な場所で接触する場合も多いと思います。
このページを通して、虫に対しての対処法を身につけ、ぜひこれからの時期をより安全に過ごせたらと考えます。