胃腸の不調については、例えば下記のような症状がある場合があります。
- 胃もたれ…胃がムカムカしたり、みぞおちの辺りが張ったりして重苦しく感じること。
- 胸やけ…胸が焼けるようにヒリヒリしたような感じや痛み、胃酸が上がってくるような感覚、また胸全体に感じる違和感などが現れること。
- 胃痛…みぞおち辺りの痛み、腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん…お腹全体または部分的に張った感じがすること)、吐き気、悪心(おしん…吐きたいという不快な感覚のこと)、嘔吐、胸やけ、食欲不振などの症状が現れること。
胃腸の不調の原因の多くは、ストレスや食生活(食べすぎ、飲みすぎ、早食い、偏食など)、また加齢による胃腸の機能の低下などが挙げられます。
このページでは、胃腸の不調に効果的な食べ物とレシピをそれぞれご紹介いたします。
胃腸の不調に効果的な食べ物
このページでは、栄養素別に胃腸の不調に効果的な食べ物をご紹介いたします。
○アミラーゼ…山いも、大根など
アミラーゼには、胃の消化を助ける成分が含まれています。胃腸の不調などで食欲がないときなど、少しでいいのでなるべく摂取することをおすすめいたします。
○ムチン…山いも、モロヘイヤ、なめこ、オクラ、里いもなど
ムチンには、胃の粘膜を保護する成分が含まれています。アミラーゼを含む食べ物と一緒に摂取するようにすると、より胃腸の不調に効果的となります。
○ビタミンU…キャベツ、レタス、セロリなど
ビタミンUには、胃酸の分泌を抑え、荒れた胃腸の粘膜の保護を促進する働きがあります。ビタミンUは、胃腸薬にも配合されることが多く、とくにキャベツは「食べる胃腸薬」といわれるほど、胃腸の働きを改善する効果が高い食べ物となります。
※もしアレルギーのある方は、十分ご注意下さい。
胃腸の不調に効果的なレシピ
◎なめことオクラのとろろがけ
材料(2人分)
- 山いも 80g
- オクラ 30g
- なめこ 70g
- 卵 1個
- だし汁 小さじ1
- しょうゆ 小さじ1
(作り方)※太字部分は、胃腸の不調に効果的な食べ物を示しています。
- ①山いもは皮をむいてすりおろし、オクラはゆでて小口切りにし、なめこは沸騰したお湯に約30秒ほどさっとゆでてザルにあけておきます。
- ②①を合わせて器に盛り、真ん中に卵を割り入れ、だし汁としょうゆを合わせたものをかけたら完成です。
このメニューは、食欲がないときはそのままで、もし少しでも食欲があったら、ご飯やうどんなどにかけて食べることをおすすめいたします。
◎キャベツスープ
材料(2人分)
- キャベツ 1/4玉
- にんじん 1/4本
- 玉ねぎ 1/2個
- しょうが(すりおろし) 1片分(小さじ1弱くらい)
- 顆粒コンソメ 小さじ2弱
- 水 300~400ml
- パセリ(乾燥) 適量
(作り方)※太字部分は、胃腸の不調に効果的な食べ物を示しています。
- ①キャベツ、にんじんはそれぞれ細切りに、玉ねぎは薄切りにし、しょうがはすりおろします。
- ②鍋に水を入れて沸かし、顆粒コンソメを入れて溶かし、①を入れて中火で火が通るまで加熱し、器に盛りつけてお好みでパセリをかけたら完成です。
このメニューは、消化によく体も温まるので、食欲のないときは少しだけでも、少しでも食欲があるときは無理のない量を摂取するようにしましょう。
※それぞれのレシピにつきましても、アレルギーのある方は、十分ご注意下さい。
まとめ
このページでは、胃腸の不調に効果的な食べ物とレシピをそれぞれご紹介いたしました。
わたし自身、仕事などのストレスで胃腸炎になった経験がありますが、このページを作成する中で、薬だけでなく食べ物でも胃をいたわるように心がけたいと改めて思いました。
このページを通してですが、少しでも胃腸の不調に悩まれている方の改善につながればと思います。